
本日はどおくまん先生の「熱笑!!花沢高校」を取り上げます。
この作品、タイトルからもわかるように前半は非常にギャグ色が強いのですが、中盤以降、シリアス路線に変わっていくという大変珍しい特徴を持った作品です。
主人公・力勝男。彼は不良たちがビビってしまうほどの強面でしたが、実際は気の弱い泣き虫でした。中学時代、入学時に弱いということがばれてしまい3年間いびられ続けた過去を持ちます。そのことから、同じ中学の人間が一人も通ってない「花沢高校」に進学し、その強面な容姿だけで高校生活を乗り切ろうとするのでした。しかし、子分となる石田鉄太郎との出会い等を通じて嫌が応にも不良たちとケンカせざるを得ない状況に陥ってしまいます。偶然、ケンカに勝ち続ける力はある日、体力テストを通して自分がプロレスラー並みの体力を持っているということを知らされるのでした。そこから快進撃が始まってゆくのですが、先輩である最強の男・獣田三郎にあっけなく敗れてしまいます。不良たちの報復を恐れた力は獣田の子分になってそのピンチを乗り切ろうとするのですが…。
だいたいこんな感じで物語は始まっていきます。文字にしてしまうと、なんとなくシリアス作品っぽい印象を受けてしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、この頃は完全にギャグ漫画なんですね。こういうストーリー展開を笑いを交えて描けるという所が、どおくまん先生のすごい所です。特に、第3巻あたり。女生徒と映画館でデートをするエピソードがあるのですが、これを読んで笑わない人はいないんじゃないかと思うほど面白いです。実際に先生自身が単行本の作者の言葉で「この漫画を読んで笑わない人はいない」とおっしゃっています。
物語は徐々にシリアス路線になり、完全にギャグ漫画の片りんは消えてしまいます。しかし、作品自体は増々面白くなっていく感じで、花沢高校の番長になった力が「力組」という集団をつくり、いじめやシンナーを校内からなくそうとするなど、正義の心に目覚めていくところが見所となっていきます。やがて力の正義感は最大の悪の集団・「北大阪の虎」との抗争に向けられるのでした。
力が偶然の出来事を通じて徐々に強くなっていく前半。強くなった力が悪の集団と戦っていく後半。不細工なのにカッコいいヒーロー・力勝男、全29巻の中で暴れまくります。
電子版もございます。昭和漫画の傑作を是非、ご満悦ください。
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