
今回は古谷三敏先生の「マンダム親子」を取り上げます。古谷先生と言えば「ダメおやじ」が有名ですが、この「マンダム親子」も奇抜なストーリー展開で、今読んでも面白いギャグ漫画の傑作です。 ご主人ことマンダム金田の悩みは「金がありすぎること」。鉄道、会社、デパートを複数持ち、息子の金太郎と使用人達とともに豪邸で暮らしています。どれほど金がありすぎて困っているかと言うと、金を紙クズと呼ぶほどでした。金がありすぎて困っているのは本人だけではありません。使用人達も給料が高すぎると言って文句を言っています。逆に隣人である金持太郎はお金があってもまだまだお金が欲しいという性分で、マンダム金田のライバルとして騒動を巻き起こしていきます。
「金がありすぎて困る」。実に面白い発想だと思います。一生に一度でいいからこんな気持ちになってみたいものです。っていうか、この世に金がありすぎて困るなんて人いるんですかね? 少なくとも私の周りにはいないような気がします。でもだから漫画って面白いのかなあとも思ったりします。あくまで漫画の話ってことで…。
このマンダム金田、息子の金太郎、人柄がかなり良くて、どこか憎めないキャラなんですね。泥棒に入られても逆に泥棒に金を持たしてやったり、やることなすことすべてが常人のそれではありません。金、金、金と金に固執する人間の習性、性みたいなものをあざ笑っているかのようにもみえます。
こんな書き方をしてしまうと本作がいわゆる硬い作品だと勘違いされてしまいそうですが、決してそんなことはありません。完全なギャグ漫画なのでご安心を。
本作は現在、あらゆるオンラインで電子版が購入できますし、「マンガ図書館Z」というウェブサイトでは全巻、無料配信を行っております。(金がありすぎるからなのかな?)もちろん冗談です。
単行本はヒットコミックス版全3巻、曙出版版全6巻、サンコミックス版全6巻と3種類があり、プレミア価格ではあるものの、購入しにくくはないと思います。ただ、状態のいいもので全巻揃いが市場にあまり出回らないため、やや困難さはあるかもしれません。
「マンダム親子」、漫画が持つ魅力を最大限に発揮した作品だと思います。是非ご一読ください。
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