
今回は1996年から1998年にかけて漫画アクションに連載された「ルーズ戦記 オールドボーイ」をご紹介します。原作は土屋ガロン、嶺岸信明両先生です。
この作品、2003年に韓国で映画化され、第57回カンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリ、第37回シッチェス・カタロニア国際映画祭でグランプリ受賞とものすごい経歴を持っています。
にもかかわらず、意外とこの原作版「オールドボーイ」を知っている人が少なく、反響も今一だったように思います。 漫画が描かれていた時期と映像化された時期が若干ずれていることや、作品の解釈・ラストの展開が原作版と映画版では全く異なっていることなどがその理由の一部だと私的には思うのですが、いずれも名作であるため、改めてこの記事で検証したいと思います。
ある中年男性・五島。彼は何者かによって私設刑務所のような所に10年間もの間、軟禁されてしまいます。そしてある日突然解放されるのですが、この何者かに復讐するための戦いが彼を待っていました。不気味に姿を現し始める敵・仮称堂島。やがて五島は堂島が自分の学生時代の同級生だったという事実に突き当たります。しかし顔を整形しているためそれを手掛かりにこの人物を特定することはできません。やがて五島は堂島が自分を軟禁した背景には堂島の只ならぬ恨みがあったことを知らされるのです。「俺が何を恨んでいるのか、思い出せ!!」ドラマはスリラーを伴ったミステリーとして進んでいくのでした。 これは原作版のあらすじですが、映画版の大筋もだいたいこんな感じです。
冒頭の所でも書きましたが、両者はラストが全く違います。特に映画版は、この「オールドボーイ」という最高の素材を生かしてよくここまで物語を発展させたなというぐらいよくできています。 かといって、原作版が映画版に劣っているということでは全くありません。いったい何処に軟禁されていたのか? その場所を突き止めていくくだり、学生時代の担任の先生を巻き込んでいくくだりなど、すごい面白さです。
あの浦沢直樹先生の名作「20世紀少年」にも若干、影響を与えたんじゃないかなあと個人的には思ったりもします。
作品の完成度としては映画版。娯楽の追求としては原作版。といったところでしょうか、特に原作版は絶対再評価されるべき名作です。
全8巻ですが中古本もかなりリーズナブルですし、若干高いペーパーバックもあります。もちろん各種電子版もございます。原作版を読んだ後で映画版を見て、その違いを楽しむのもいいかもしれません。絶対、お勧めです。
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